年末になるとよく聴く「歓喜の歌(喜びの歌)」。第1楽章から全体を演奏すると1時間以上のベートーベンの交響曲中で最長の楽曲。
因みに第1楽章のはじまりの和音は「空虚5度」と言われていて、3度の音がない(パワーコードなどで馴染みのある)音で、中世ヨーロッパでは3度の音は不協和音とされていたそうです。確かに3度の音が入ることによって、感情を動かす要素や意味などが発生するので、「空虚」と名付けられているところにグッときます。
ドビュッシーに「最高の楽曲」と言わせた第九ですが、第4楽章においては、印象に残りにくい最初のあたりが面白く、ヘーゲルの弁証法さながらベートーベンの頭の中をかいまみているような実験的な流れになっている。
様々なフレーズが生まれては不協和音をもって却下されていく様子にはベートーベンの葛藤がみられ、徐々に納得のいく世界観が構築されていく様子は製作過程をみているようで興味深い。
年末になるとよく聴く「歓喜の歌(喜びの歌)」。第1楽章から全体を演奏すると1時間以上のベートーベンの交響曲中で最長の楽曲。
因みに第1楽章のはじまりの和音は「空虚5度」と言われていて、3度の音がない(パワーコードなどで馴染みのある)音で、中世ヨーロッパでは3度の音は不協和音とされていたそうです。確かに3度の音が入ることによって、感情を動かす要素や意味などが発生するので、「空虚」と名付けられているところにグッときます。
ドビュッシーに「最高の楽曲」と言わせた第九ですが、第4楽章においては、印象に残りにくい最初のあたりが面白く、ヘーゲルの弁証法さながらベートーベンの頭の中をかいまみているような実験的な流れになっている。
様々なフレーズが生まれては不協和音をもって却下されていく様子にはベートーベンの葛藤がみられ、徐々に納得のいく世界観が構築されていく様子は製作過程をみているようで興味深い。