YAMAHA YTR1310について
1970~80年代に製造販売されていたYTR1310。中古で購入。
仕様は、ニッケルメッキ。ニッカンに比べてかなり音が柔らかく、安価モデルながら上位モデルと比べても音の広がりの評価は高い。
譲り受ける際に聴いた最初の1音は、音の塊が見えた気がするほど音圧があったのが衝撃的で、高音域から低音域まで平均的に安定して鳴るので、「これからの人にはピッタリ」とのことでした。
しかし、微妙な唇の形や必要な口元の筋肉などを理解し、習得したうえで初心者が音を出せるようになるにはしばらくかかった。
マウスピースはポケットに入るので学校やバイト先どこに行くのにも持って行けたので、とても便利でした。
そのうちにマウスピースだけでもいくつかの音程で鳴らせるようになって、トランペット本体にマウスピースをつけてやっと練習ができるようになりました。
そのマウスピースですが、タイプによっても音が変わるのでジャズを演奏するには、細いタイプのものがよく、慣れるまで多少演奏が難しいそうです。
写真は愛用していたミュートも写っています。明るい曲ではユーモラスに、マイナーな曲では切なく聴こえる、ミュートしたときの表情豊かな音がたまらないです。
そして、トランペットならではなのが、体との関係。口も楽器の一部なので、状態によって音が変わるところが面白い。例えば前歯がかけたり、唇が切れたり腫れたり、頬をリラックスさせるか、力むかでも音に影響がでます。
いずれ自分の曲に登場させたいYAMAHA YTR1310 でした。